■2021年9月
トヨタは、ワゴンタイプのSUV「カローラクロス」を2021年9月14日に発表、同日より販売を開始した。
「新空間・新感覚のSUV」を開発コンセプトに、カローラシリーズでは初となるSUVとして登場したカローラクロス。
エクステリアは「アーバン・アクティブ」をデザインコンセプトに、SUVらしいダイナミックで洗練されたスタイリングを追求したという。ボディサイズは全長4490㎜×全幅1825㎜×全高1620㎜、ホイールベース2640㎜。「カローラツーリング」に対して5㎜短く、80㎜幅広く、160㎜背が高い。最低地上高は30㎜の余裕を持たせた160㎜に設定されている。
インテリアはインストルメントパネルからドアトリムにかけて連続性のあるデザインとし、センターパネル上部には7インチのディスプレイオーディオを標準装備。「Z」、「S」のグレードには9インチディスプレイをオプションで用意した。フロントシートにはスリムな背面部とホールド性を両立したスポーティなシートを採用(「G “X”」を除く)。室内の開放感を高める電動サンシェード付きのパノラマルーフも設定されている。
ラゲッジルームは5人乗車時に最大487Lの容量(仕様により異なる)を確保。開口部は720㎜の高さに設定し、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでリヤゲートの開閉が可能なハンズフリーパワーバックドアを「Z」に標準装備、「S」にオプションで用意した。また、専用設計の高機能収納ボックス「ラゲージアクティブボックス(ディーラーオプション)」を使用すると、荷物を車外から見えない状態で収納することができるほか、蓋を閉じると荷室の床面をフラットに使うことが可能だ。
パワーユニットは最高出力103kW(140ps)/6200rpm、最大トルク170Nm/3900rpmを発生する1.8リットル直4ガソリンにCVTの組み合わせ。FFのみの設定となり、WLTCモード燃費は14.4km/L。
ボディは熟成された「GA-C」プラットフォームと、軽量かつ高い剛性を確保した骨格によって車高の高さを感じさせない操縦安定性を目指したという。足まわりは前ストラット、後トーションビーム式を採用する。
運転支援システムについては最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備する。さらにパーキングサポートブレーキとバックガイドモニターを「G “X”」を除く全グレードに標準装備し、障害物の有無にかかわらずペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートを設定した。