■2016年6月
ポルシェジャパンは「718ケイマン」および「718ケイマンS」の予約受注を2016年4月28日より開始した。
「718ボクスター」に続き、大幅改良を受けたケイマンもモデル名が変更された。この718とは1950~60年代のタルガフローリオやル・マン24時間レースなど、数々のレースで活躍したモデル名を受け継いだもの。搭載される水平対向4気筒ターボは718ボクスターと共通でベーシックモデルとなる718ケイマンには最高出力220kW(300ps)の2.0リッターを搭載する。
上位モデルとなる718ケイマンSには先代モデルに対して18kW(25 ps)アップの257kW(350ps)を発揮する水平対向4気筒ターボの2.5Lが搭載されている。両ユニットとも幅広い回転域で最大トルクが得られ、低回転域でもドライビングの楽しさと俊敏性を味わうことが可能という。新欧州サイクル(NEDC)による燃費についても8.1リッター/100kmから5.7リッター/100kmへと向上した。オプションのスポーツクロノパッケージを装着した718ケイマン(PDK仕様)の0-100km/h加速タイムは4.7秒、同仕様のケイマンSは4.2秒。最高速度も718ケイマンは275km/h、ケイマンSでは285km/hに達する。
スポーツクロノパッケージやポルシェトルクベクトリング(PTV)などのオプションにより、718ケイマンのスポーツ性をカスタマイズすることも可能。ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステムの選択時の車高は10mm低くなり、ケイマンSに初採用となるPASMスポーツサスペンションでは20mm低い設定となる。スポーツクロノパッケージはステアリングのプログラムスイッチを介して調節でき、先代のノーマル、スポーツ、スポーツプラスに加えて、インディビジュアルプログラムが追加されている。
ステアリングはすべてのモデルで左右の選択が可能だが、2017年モデル左ハンドル車の予約受注については2016年6月1日から6月30日までの期間限定となる。
2017年4月には価格改定を行った。