■2021年2月
BMWは、ミドルクラスSUVの「X5」を一部仕様変更して、2021年2月24日に発表した。
今回の一部仕様変更では、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルに、48Vマイルドハイブリッドテクノロジーを搭載。48Vマイルドハイブリッドテクノロジーは、制動エネルギー回生をする48Vスタータージェネレーターと、その電気を蓄積する追加のバッテリーなどで構成。48Vバッテリーは電気で作動する機能に電力を供給するだけでなく、電力をスタータージェネレーターに戻し、スタータージェネレーターが電気駆動システムとして作動することで、追加の駆動力の発生のためにもエネルギーを供給し、内燃エンジンの負荷を軽減するとともに、効率を最適化する。さらにジェネレーターは電気を使って加速をブースト(最大8kW/11PS)することで、発進時および加速中にダイナミックな出力特性をサポートする。またコースティング機能を採用して、燃費効率を高めている。
■2019年2月
BMWは、4代目となるミドルクラスSUV「X5」を2019年2月27日に発表、同日に販売を開始した。
新型「X5」は1999年に登場した初代モデルのコンセプトを継承し、走りに対するこだわりと高い実用性を兼ね備えたモデル。新型は全長が25mm長く、全幅が65mmワイドになり、全高が10mm高く、ホイールベースも40mm延長されている。
エクステリアは「3シリーズ」と共通する一体型フレームで縁取られたデザインの大型キドニー・グリルを装備してアグレッシブなフロントマスクを演出。サイドボディには後部ドアから上方に伸び上がるようなプレスラインでリヤホイールを強調している。
ボディは先代に対して車両前方の骨格に高張力鋼板をより多く採用し、強度を高めながら約15.5kgの軽量化を実現。足まわりにはスチール製のサスペンションを採用し、MスポーツにはXモデルとしては初となる4輪アダプティブエアサスペンションを装備した。また、各ホイールに設置されたセンサーがつねに路面状況や荷重を検知、必要に応じて上下40mmの間でホイールごとの高さを自動で調節する。重量物の積載や路面状況に合わせてドライバー自身が設定することも可能だ。
パワーユニットは3.0リッター直6ディーゼルターボ。最高出力195kW(265ps)/4000rpm、最大トルク620Nm/2000~2500rpmを発生し、0-100㎞/h加速6.5秒を達成する。燃料消費率はWLTCモードで11.7㎞/Lだ。
内装には必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトとした表示・操作システム「BMWオペレーティングシステム7.0」を導入。表示をカスタマイズすることが可能で10.25インチのコントロールディスプレイ、12.3インチのフルデジタルメーターパネルを装備している。操作はステアリングホイールのスイッチ、iDriveコントローラー、タッチ操作に対応したディスプレイ、さらに音声コントロールおよびジェスチャーコントロールで行える。
運転支援システムについては、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジングウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィックウォーニングが装備されている。また、パーキングアシスタントには「3シリーズ」と同様のリバースアシスト機能が採用され、車両が直前に前進したルートの最大50mまでを記憶し、同じルートをバックで正確に戻ることが可能だ。