■2014年9月
BMWは次世代モビリティを提唱するプラグインハイブリッドのスポーツカーとしてi8について、2013年11月14日から購入希望の申込受付を開始した。納車はかなり先で、2014年夏以降を予定している。
BMW iの製品やサービスは、専用の設計、開発、企画、生産などにより、持続可能なプレミアム・モビリティを実現するという独特の手法を採用していて、持続可能な次世代モビリティを提供するBMWのサブ・ブランドだ。今回はi8のほかにi3も同時にデビューした。
外観デザインは見るからにスポーツカーらしいもので、4種類のボディカラーと3種類のインテリアから選択が可能とされている。
i8は高性能マシンのスポーツ性を持ちながら小型車並みのすぐれた燃費効率を兼ね備えたプラグインハイブリッドのスポーツカーで、ライフドライブ構造と呼ばれる革新的な車体の基本構造コンセプトを採用する。量産車として始めて、クルマの基本骨格に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用した。
ボディ剛性と乗員保護性能に優れたCFRPは高い強度を持つと同時にスチールより50%、アルミより30%軽い。この軽さがバッテリーによる重量増を相殺し、軽量化と低重心化によって運動性能にも優れたクルマとした。BMWの特徴である50:50の重量配分と後輪駆動も実現している。
搭載エンジンは直列3気筒1.5リッターで、ターボ仕様によって170kW(231ps)/320N・mのパワー&トルクを発生する。組み合わされる電気モーターは定格出力96kW(131ps)/250N・mの実力を持つ。システムとしては266kW(362ps)/570N・mを発生し、0-100km/hの加速は4.4秒という。
電気モーターのみの場合には、最高速度120km/hまで走行可能で、最長35kmの電気走行ができる。運動性能と効率性のバランスを最適化するコンフォート・モードでは航続距離が500km以上に達するという。AC普通充電が基本だ。
HDDナビゲーション・システム、 USBオーディオ・インターフェイス、BMW i コネクテッド・ドライブ、ドライビング・アシストなどの先進装備も備えている。