■2023年6月
トヨタは、新型「アルファード」を2023年6月21日に発売した。
4代目となる新型「アルファード」は、「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマにプラットフォームを刷新。ミニバンというより“高級サルーン”として、振動・騒音対策、燃費や走りといった基本性能を向上させつつ、内外装デザイン、ゆとりの室内空間、使い勝手といった商品性を高めている。
エクステリアデザインでは「Forceful×IMPACT LUXURY」をキーワードに、全体的なカタマリ感を意識して、闘牛が躍動しているかのようなモチーフのデザインに取り組んだという。フロント部には突進するような力強さを生み出すべく、エンブレム部分が最先端になる逆傾斜の形状とした。また、ボディサイド部分のフロントからリヤにかけては、地面を蹴り出すような力強さを演出するため、ダイナミックに凹凸を持たせている。
インテリアでは、運転席と2列目シートおよび3列目シートとの前後席間距離を従来型比でそれぞれ5mm/10mm拡大。また、従来は天井の左右など、各所に点在していた照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約するため、スーパーロングオーバーヘッドコンソールを採用した。さらに後席の快適性を重視して、基本骨格を見直すとともに、乗員に伝わる振動・騒音の低減を図っている。
プラットフォームを最新のGA-Kとしたことで、フロントサスペンションをTNGA用のマクファーソンストラット式に刷新。リヤサスペンションは従来のダブルウィッシュボーン式をベースに新開発した。また2列目のシートには、クッションフレームの取付部分にゴム製のブッシュを配置すると同時に、背もたれ・アームレストに低反発のフォームパッドを採用するなど、振動の抑制を目指している。
パワートレーンは、2.5リッター直列4気筒DOHCエンジン(A25A-FXS)を搭載。同エンジンにトヨタハイブリッドシステムを組み合わせたモデルも設定され、その場合のシステム最高出力は184kw(250ps)を発生するという。
安全機能では、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」や、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」などを搭載した。