■2019年2月
BMWは、新型「8シリーズカブリオレ」を2019年2月19日に発表、同日より販売を開始した。
新型8シリーズカブリオレは「8シリーズクーペ」をベースに優雅さや解放感を備えたオープンモデル。キドニー・グリルやデッキを取り囲むモールディングなどにクローム加飾をアクセントとし、繊細なデザインを特徴とする専用の20インチアルミホイールを装着。ソフトトップは滑らかな流線形を描くように丸みを帯びたデザインとし、ルーフを閉じた状態でも上質で優雅な佇まいとした。ルーフは50㎞/h以下の走行時でも約15秒で開閉可能。ルーフを開けた状態でも280Lのトランク容量を確保しており、実用性の高さも兼ね備えている。
インテリアは8シリーズクーペをベースにカブリオレ専用装備として12個のスピーカーを備えた「Bowers&Wilkinsダイヤモンド・サウンド・サラウンド・システム」を採用。ベンチレーション機能付きのメリノ・レザーシートやアンビエントライトを標準装備し、シフトノブには透明度の高いクリスタルで作られたクリフテッド・クリスタル・フィニッシュを採用する。メーターは12.3インチのディスプレイを備えたフルデジタルメーターパネルを採用。改良されたヘッドアップディスプレイと合わせて、ドライバーは運転に集中しながら必要な情報を得ることが可能だ。
新しい表示・操作システムの「BMWオペレーティングシステム7.0」も導入されており、10.25インチのコントロールディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルを好みに応じてカスタマイズすることもできる。総合テレマティックサービスの「BMWコネクテッド・ドライブ」は操作性・利便性を高めており、快適でスマートなモビリティライフをサポートする。
ラインアップは「M850i xDriveカブリオレ」のみ。ボディサイズは全長4855mm×全幅1900mm×全高1345mm、ホイールベース2820mm。パワーユニットはクーペと共通の4.4リッターV8直噴ガソリンターボ。最高出力390kW(530ps)/5500~6000rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpmを発生し、組み合わされる8速ATと最適なトラクションをもたらす4輪駆動システム「xDrive」により、0-100㎞/h加速3.9秒を実現している。
サスペンションは従来のアクティブサスペンションに電子制御アクティブ・スタビライザーを装備した「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」を採用。また、「Mアクティブ・ディファレンシャル」を装備することでコーナリング時の安定性や俊敏性を向上させている。内部構造部材にカーボン素材、ボディパネルにアルミ材などを効果的に使用したことで、オープンボディでありながら高い剛性を確保。車両重量を2120kgに抑える軽量化を実現した。
運転支援システムは最先端の内容を備えており、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」、「レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)」および「レーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」、「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト・サイド・コリジョン・プロテクト」および衝突回避ブレーキ(事故回避ステアリング付き)などを装備。さらにパーキング・アシスタントには「リバース・アシスト」を初採用し、車両が直前に前進したルートを最大50mまでを記憶、同じルートをバックで正確に戻る機能が盛り込まれている。狭い道に迷い込んだ際にも安全かつ正確に元のルートに復帰することが可能という。
■2019年5月
BMWは、新型「8シリーズカブリオレ」にクリーンディーゼルエンジンを搭載した「840d xドライブ カブリオレ」と「840d xドライブ カブリオレ Mスポーツ」を設定して、2019年5月20日に発売した。
今回新たに追加設定されたモデルは、直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。可変翼を採用した低速用ターボと高速用ターボを共に搭載することで、低回転域から強大なトルクを発生し、最高出力235kW(319PS)/4,400rpm、最大トルク680Nm/1,750-2,250rpmを達成したという。
また四輪駆動システムのxドライブを搭載し、高速域でのクルージングやコーナリング時でも常に安定した走りを実現した。
2020年4月1日には価格改定を実施した。