■2014年7月
メルセデス・ベンツ日本は「アジリティとインテリジェンス」をテーマに、7年ぶりにフルモデルチェンジしたCクラスセダンを2014年7月11日に発売した。
4ドアセダンのボディシェルはアルミニウムの使用率を量産車としては類を見ない約50%にまで高め、インパクトと呼ぶ特殊な技術でスチール鋼板と接合し、高張力鋼板などを適材適所に組み合わせるなど、革新的な軽量高剛性アルミニウムハイブリッドボディを採用した。ボディは先代に比べて約70kgの軽量化を実現している。
軽量高剛性ボディの採用で、重心高の低下によるスポーティかつ俊敏なハンドリングやNVH(騒音、振動、ハーシュネス)特性を最適化し、動力性能を犠牲にすることなく燃費を最大30%以上向上させるなど、数多くのメリットが生まれている。結果としてC180とC200はエコカー減税で免税の適用車となった。
足回りは前輪に新開発の4リンク式サスペンションを採用し、後輪にマルチリンク式を進化させた5リンク式を採用した。走行状況に応じてダンパー内のオイル流量を変化させ、減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを採用したほか、グレードによってエアマテックサスペンションも設定されている。
搭載エンジンは新開発の1.6リッターと2.0リッターの直列4気筒直噴ターボ仕様エンジンで、2.0リッターは世界初の成層燃焼リーンバーンにターボやEGR(排ガス再循環装置)を組み合わせることで、C200用が135kW/300N・mのパワー&トルクを発生する。1.6リッターは115kW/250N・mとなる。全車とも7Gトロニックとの組み合わせだ。
C250は秋から納車が始まる予定で、まだ型式認定が終わっていないため、動力性能、燃費などは正式には公表されていない。
安全装備はメルセデス・ベンツSクラスに搭載されたのとほぼ同じレーダーセーフティパッケージがグレードによって標準またはオプションで設定され、メルセデス・ベンツ独自のインテリジェントドライブを実現している。この安全装備は世界最高水準のものだ。