■2012年5月
2012年3月には、新たに最上級グレードとしてグランカブリオスポーツを追加した。外観は1950年代のレース活動時に使われたレッドを再現するともに、ブラックアウトされたフロントグリルやヘッドライトを採用し、20インチホイールを装着した。V型8気筒4.7リッターの搭載エンジンは改良によって、従来より10ps/20N・mアップの331kW(450ps)/510Nmのパワー&トルクを発生し、俊敏なシフトチェンジが可能なMCオートシフトモードを盛り込んだ6速AT(専用パドルシフト付き)と組み合わされる。足回りはスカイフックアクティブサスペンションやデュアルキャストブレーキシステムによって、操縦安定性と制動性能が格段に向上された。なお、ベース車のグランカブリオも改良を受け、クロームのグリルの採用や助手席にアジャスタブルランバーサポートを追加するなどの改良を行った
マセラティ ジャパンは、快適性と上質感を備え、日常の使い勝手を損なうことなくスポーツ性能を高めた4シーターコンバーチブルのグランカブリオMCを2013年11月19日に発売した。
グランカブリオMCは、マセラティがモータースポーツで培った最先端技術を結集したスーパースポーツカーであるグラントゥーリズモMCストラダーレのオープントップバージョンだ。
MCストラダーレ直系とも言えるフロント部分のデザイン、リア部分のエレメントは、高速走行時にも空気抵抗が増大することなく、大きなダウンフォースが得られる。グランカブリオMCの揚力係数は、グランカブリオやグランカブリオスポーツに比べてフロントで10%、リアで25%小さくなったという。
ボディはクーペモデルのグランカブリオより48mm長く、最新テクノロジーを搭載した新型ヘッドランプのマットブラックデザインとともに、標準のグランカブリオとは一線を画したスタイリッシュな個性を放っている。
搭載エンジンはV型8気筒4.7リッターで、338kW(460ps)/520N・mのパワー&トルクを発生し、ZF製の6速ATとの組み合わせで、最高速は289km/hに達する(クローズド状態)。また0-100km/h 加速はわずか4.9秒を誇っている。
最もスポーティなMCオートシフトトランスミッションは、オートノーマル、オートスポーツ、マニュアルノーマル、マニュアルスポーツ、I.C.Eの5種類の操作モードがあり、さらに超高速モードをスポーツモードに用意し、通常より50%速いギアチェンジを可能にしている。
インテリアは、前後にヘッドレストと一体型の新しいスポーツシートを採用。人間工学を駆使した仕様で、居住性と使い勝手を向上させている。