019年に日本国内での受注が開始されたマクラーレン GTは、従来のスポーツシリーズの後継的な位置づけで、基本メカニズムも準じている。搭載エンジンは4LのV8ツインターボで最高出力は620ps/7500rpmと控えめだが、最大トルク630Nmの95%を3000rpmから7250rpmという幅広い領域で発生(ピークは5500rpmから6500rpm)するのが特徴だ。
その特性に由来する優れたドライバビリティを実現しており、また車名が表すとおりスーパースポーツカーとグランドツアラーの魅力を兼ね備え、リアデッキにはゴルフバッグも積めるほど広いラゲッジスペースを用意するなど、マクラーレン車の中でも独自性が強いモデルとなっている。
モデル概要
GTを再定義したモデル。必要十分なラゲージを搭載しながらも高速域での快適な長距離走行を実現する、これまでのグランドツアラーの精神を見直すとともに、マクラーレンのラインナップとしては、より広いスペースをもち、快適さと使いやすさを向上させ、現代のGTのオーナー体験を再定義させたモデル。最高出力620ps/最大トルク630N・mを発生する、4L V8ツインターボは、7速デュアルクラッチの「SSG」ギアとの組み合わせで、0-100km/h加速3.2秒、最高速度は326km/hを実現している。また、二酸化炭素排出量や燃費性能など、環境性能の向上も図られている。「プロアクティブ・ダンピング・コントロール・サスペンション」の採用により、乗り心地とハンドリング精度の最適化が図られている。(2019.6)