■2015年6月
マクラーレン・オートモーティブは、マクラーレン・スポーツシリーズの540Cクーペを2015年6月4日に日本初公開した。
スポーツシリーズは、ドライバビリティを最適化し、圧倒的なパフォーマンスを誇るピュア・スポーツカーで、レースで培われた技術を市販車に反映させたモデルだ。
搭載エンジンはV型8気筒3.8リッターのツインターボ仕様で、30%がビスポーク・コンポーネントで構成される新型のM838TE型だ。発生する動力性能は540ps。
マクラーレンのほかのモデルと同様、スポーツシリーズは驚異的なパフォーマンスを発揮する。パワーウエイトレシオは、412ps/tonを実現している。加速性能は0km-100km/h加速が3.5秒とされている。最高速は320km/hに達するという。
カーボン・ファイバー製のユニークなモノセル シャシーは、日常の使いやすさに重点を置いて新しくデザインされ、クルマへの乗降性をスムーズなものとしている。
カーボンならではの強固さと強靭さを保ちながらも驚異的な軽さを実現したのも特徴で、軽量構造の基本骨格とアルミニウム製ボディパネルを使用することで、乾燥重量1350kgという軽量化を達成した。
スポーツシリーズに標準装備される大型の超高輝度 LEDヘッドランプは、フロントのホイールアーチ上に空気を送り込むよう成形されたボンネットの両端に取り付けられている。マクラーレンF1以来、マクラーレンを象徴してきた複雑なデザインのディヘドラルドアは、目立たない開閉ボタンが取り付けられた浮上するドア・シェルをはじめ、立体的なフォームを採用する。
ティアドロップ型のガラスキャノピーの後部に取り付けられたフライング・バットレス(垂直なリアガラスとサイドウォールから造られる構造)は、エアロダイナミクス構造の一部を形成し、気流をショルダーライン越しにリアデッキへ送り込むことで露出したエンジンルームの冷却に貢献するほか、ダウンフォースを増大させている。
スポーツシリーズは、新たに開発されたサスペンションにより、オンロードでもサーキットでも高い操作性を実現し、洗練した走りが味わえる。「ノーマル」「スポーツ」「トラック」のハンドリングの設定が可能で、「ノーマル」モードでは、洗練されつつも乗り心地に優れた走りを、「スポーツ」と「トラック」モードでは、サーキット向けのドライビング・エクスペリエンスが堪能できる。