■2018年11月
レクサスは、プレミアムクラスのコンパクトクロスオーバー「UXハイブリッド」を2018年11月27日に新設定、同日より販売を開始した。
UXハイブリッドは「クリエイティブアーバンエクスプローラー」をコンセプトに、新たなライフスタイルを探求するきっかけ「CUE」となることを目指した都会派コンパクトクロスオーバー。レクサスとしては初となるGA-Cプラットホームの採用を始め、ボディの高剛性化、軽量化による低重心化を実現しており、すぐれたハンドリングと操縦安定性をアピールポイントとしている。
ボディサイズは全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mm、ホイールベース2640mm。エクステリアはキャビンの中心からタイヤに向かって前後のフェンダーが張り出した構成とし、低重心化とタイヤの大径化による、俊敏な走りを予感させるプロポーションとした。フロントの「スピンドルグリル」はUX独自のブロックメッシュ形状とし、リヤのコンビネーションランプは左右一体の翼形状として個性を印象付けるものとした。
インテリアはドライビングの高揚感を演出するコックピットと視覚的な開放感を両立する仕上がり。低いドライビングポジションとステアリングを中心に操作系をレイアウトして「人とクルマの一体感」を創出。コンソール上面は人間工学に基づいてミリ単位で機能や操作系の配置を調整、アームレストの前端にオーディオスイッチを設定するなど、扱いやすい前方寄りのレイアウトとした。インテリアカラーはブルーをアクセントとした「コバルト」、モダンな空間をイメージした「ホワイトアッシュ」の2色を新たに開発、多彩なバリエーションを設定している。
フロントシートには伝統的な刺繍技法「刺し子」をモチーフとしたキルティングのシート表皮、和紙のような質感を表現したインストルメントパネル上面のオーナメントなど、日本の美意識を取り入れたデザインはレクサスならでは。さらに世界で初めて磁界共振方式の非接触給電技術を車載部品として採用、奥行き感のある発光で先進性を表現したエアコンレジスターノブなどが採用されている。
パワーユニットは新開発の2.0リッター4気筒直噴ガソリン、M20A-FXS型。ガソリンエンジンと型式は共通ながら、こちらはレギュラー仕様となり、最高出力107kW(146ps/6000rpm、最大トルク188Nm/4400rpmを発生する。これに80kW(109ps)、202Nmのモーターアシストが組み合わされたハイブリッドシステムは、JC08モードで27.0km/Lの燃費性能を実現している。
先進安全技術による予防安全パッケージ「レクサスセーフティシステム+」は機能をさらに進化させている。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者、夜間の歩行者の検知可能となったほか、同一車線の中央を走行できるように操舵を支援する「レーントレーシングアシスト」、「アダプティブハイビームシステム」などが搭載されている。
ハイブリッドのラインアップはFFとAWDを設定。「バージョンL」、「Fスポーツ」、「バージョンC」、標準仕様の4グレードは、どちらの駆動方式でも選ぶことができる。