■2014年4月
フェラーリジャパンは、カリフォルニアTをアジアで最初に2014年4月17日に日本で公開した。カリフォルニアTは2014年3月のジュネーブショーで発表されたばかりのモデルで、異例ともいえるくらいの早いタイミングでの公開となった。
カリフォルニアの初代モデルは1950年代に発売され、その後モデルを重ねてきたが、最新のカリフォルニアTはその歴史を受け継ぐモデルである。
カリフォルニアTはフェラーリの伝統であるスポーツ性を具現化すると同時に、RHT(リトラクタブルハードトップ)、2+2のシートレイアウト、フロントエンジンの特徴を生かしたトランクスルー機能などによって、高い実用性・機能性を備えたモデルとされている。
外観デザインはフェラーリのスタイリングセンターとピニンファリーナの共同作業によって作られたもので、ボディの側面は250テスタロッサを思い起こさせるようなフェンダーによって構成されている。
ぬくもりを表現したインテリアは、セミアニリン本革トリムなど、熟練工の手作業によって作られたものだ。
搭載エンジンは90度のバンクを持つV型8気筒3900ccの直噴+インタークーラー付きターボターボ仕様で、412kW(560CV)/755N・mのパワー&トルクを発生する。7速のF1デュアルクラッチと組み合わされ、0-100km/h加速が3.6秒、0-200km/h加速は11.2秒で、最高速は316km/hに達するという。
ESCやF1トラックなど、操縦安定性を高める電子制御なども採用されている。
同時に、燃費を15%向上させ、走行100km当たりの燃料消費は10.5リッターにとどまるという。C02発生量は250g/kmとされている。