■2015年10月
レクサスはクロスオーバーSUVのRXを「RXでありながら、RXを超えていく」をテーマにフルモデルチェンジし、2015年10月22日に発売した。
外観デザインはキャビンの前後を絞り込むような菱型形状のボディと、大きく張り出したホイールフレアによる構成が、抑揚のある塊感を表現した。スピンドルグリルの切り返し位置を高くし、アッパー部とロア部を対比させて躍動感を表現した。リヤビューはフードから始まるサイドの立体の流れを、リヤコンビネーションランプ内側で切り返すスピンドル形状としている。
インテリアはコクピットのような包まれ感を演出したドライバー空間と、低い位置で水平軸を通したインパネによる開放感を両立し、高い視認性の12.3インチワイドディスプレーやヘッドアップディスプレーなどを採用した。またリモートタッチを改良して操作性を高めている。
センタークラスターやエアコンなどの機能部位には硬質な素材を、人の手が触れる部分には柔らかで上質な素材をそれぞれ配し、機能の違いを素材感で表現した。大型化したオーナメントパネルに、新規開発のレーザーカット本杢を採用して加飾意匠にも先進性と質感を追求した。
基本プラットホームはフロント部分の構造を変更し、エンジンマウントを改良して操舵の応答性を高めている。サスペンションも構造変更とスタビライザーの大径化によりロール剛性を高めた。
バックドアなどの開口部にレーザースクリュー溶接や構造用接着剤を採用し、ボディ剛性を高めて俊敏な車両応答性を確保した。走りの楽しさを追求する“Fスポーツ”にNAVI・AI-AVSを標準装備した専用チューニングを施し、スポーティーな走りを強化した。RX450h “F スポーツ”には、電動アクティブスタビライザーを標準装備して旋回時のロールを抑え、安定したコーナリングを実現した。
基本グレードは2グレードで、RX450hには直噴システムのD-4Sを新採用したV型6気筒3.5リッターエンジンを擁するハイブリッドシステムを採用。出力性能を向上させると共に、クラストップレベルの低燃費を達成した。
2.0リッターの直噴ターボ仕様エンジンを搭載するRX200tには、最適な燃焼効率を実現する先進の直噴技術D-4STを採用。ツインスクロールターボと可変角を拡大したデュアルVVT-iWを組み合わせることで、低回転域から強大なトルクを発生させ、滑らかで爽快な加速フィーリングを実現した。
安全装備は予防安全パッケージのレクサス・セーフティンセンス+を採用。歩行者検知機能付きの衝突回避支援機構のプリクラッシュセーフティやレーンキーピングアシスト、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)をパッケージ化して採用した。
さらにITSコネクトやリヤトラフィックアラートをレクサスとして初採用したほか、快適装備も新装備を採用している。