■2021年8月
ポルシェジャパンは、フル電動スポーツカーの「タイカン」を2021年8月30日に一部改良を発表し、予約受注を開始した。
新しいモデルイヤーのタイカンはノーマルおよびレンジモードにおいて、フロントの電気モーターがほぼ完全に切り離され、4WDモードでは部分負荷時には無通電状態になり、実質上の航続距離を拡大している。
装備では新しい「リモートパークアシスト(オプション)」を使用することで、並列駐車や縦列駐車、ガレージでも車両の超音波センサーとカメラシステムにより、スマートフォンを使って遠隔操作で取り回すことが可能。また、「第6世代ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」はApple CarPlayとAndroid Autoに対応。中央ディスプレイのメニューボタンが3つから5つに増え、アイコンも個別に配置可能となった。
ボディカラーは従来の17種類の標準塗装カラーに加え、1990年代の964世代のモデルのようなクラシックカーで設定されていた「ムーンライトブルーメタリック」、「アシッドグリーン」、「ルビースター」、「リビエラブルー」、「ビオラメタリック」などのポルシェ特有のカラーを含む63色が塗装可能の「ペイントトゥーサンプル」を設定。また、顧客が自由にカラーを選べる「ペイントトゥーサンプルプラス」もまもなく利用可能となる。
■2021年11月
ポルシェジャパンは、フル電動スポーツカーの「タイカンGTS」を2021年11月17日に発表、予約受注を開始した。
新たに設定されたGTSは満充電時の航続距離(WLTPモード)が最大504kmと、シリーズでは初めて500kmを超えたモデルとなった。
動力性能についてもローンチコントロール使用時には440kW(598ps)のオーバーブーストパワーにより、0-100km/h加速は3.7秒以内、最高速でも250km/hに達する高性能ぶりをアピールする。
ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を含むアダプティブエアサスペンションは横方向のダイナミクスが高められ、GTSに合わせて最適化。オプションのリヤアクスルステアリングのセットアップもよりスポーティに仕立てられている。
エクステリアはGTS特有のフロントエプロン、エクステリアミラーベース、サイドウインドトリムなどにブラックまたはダークカラーを採用。インテリアはブラックアルマイト仕上げの「ブラッシュアルミニウムインテリアパッケージ」を設定している。
新しいオプションとして「サンシャインコントロール付きパノラミックルーフ」を用意。ルーフは電気的に切り替え可能な液晶フィルムによって透明からマットに変化し、車内を暗くすることなくまぶしさを和らげる。ルーフは9つのセグメントに分割されており、個別に切り替えることも可能という。